観光-コムケ湖

所  在紋別市海洋公園1番地
電  話0158-27-5181(紋別市観光連携室)
休 館 日
駐 車 場無料                       
営業時間
料  金




 コムケ湖は、オホーツク海沿いに3つの湖盆が並び、水路で繋がっている他、オホーツク海と1か所の水路で繋がっています。

 サロマ湖などこの地域によく見られる直線的な砂州で海と隔てられた海跡湖です。

面積5.81km2、湾内最大水深3.8m。かつては湖口を持たず、融雪期に砂州が決壊して放水し、8月頃になると漂砂によって再び閉塞するのを繰り返していましたが、1977年から始まった漁場開発事業によって永久湖口が掘削されました。

写真ー1 コムケ湖

 コムケ湖は、汽水湖であり、オホーツク海と水路1箇所で繋がっています。流速は1m/sを超える場合もあります。

写真ー2 コムケ湖の導水路

 コムケ湖には、オンネコムケナイ川、秋平川などが流入しています。

 集水域の土地利用状況は、山林・畑地と湿原で、年平均気温5.1℃、年平均降水量636mmの冬季湿潤寒冷型気候に属します。

 夏季には、海霧が発生し、大雨の降ることもあります。昭和52年度から、浅海漁場開発事業が始まり、永久湖口の確保と湖内漁場環境整備の進行により、海水との交換も徐々に行われており、湖内環境は次第に変化しつつあります。

写真ー3 ハートのマーク

三室番屋

 三室番屋は、コムケ湖湖口に立つ鮭・鱒漁のための漁師の宿場として、雄武町から移り住み鮭漁を生業とした『三室二郎氏』によって昭和16年に建築された歴史的建造物(復元)です。
項  目内容
定 休 日月曜日・第2第4土曜日(5月~10月)※11月~3月は要事前連絡
営業時間見学9:00~17:00(月を除く)
駐 車 場有(無料)
備  考宿泊体験(施設利用) 大人・子どもとも1名1,000円(食事は要問合せ)
電話番号090-2819-9414(三室番屋復活プロジェクト)

写真ー4 三室番屋

サンゴ草

 サンゴ草は一年草で、高さ約15〜30cmほどの汽水湖に生息する植物です。
日本での正式な名前は「アッケシソウ」です。

 道東の太平洋岸にある厚岸町の厚岸湖牡蠣島で発見されたため、そう名付けられました。多肉質の茎が節から枝分かれし、それが秋に紅葉するとサンゴに姿が似ているところからサンゴ草と呼ばれるようになりました。

 また、サンゴ草は、塩分の多い環境を好み、潮の満ち引きなどで海水に接する湿地にGん楽として分布します。

 北海道のオホーツク沿岸には、海が分離されてできた海跡湖が多く、そこにサンゴ草の群生が多く見られます。見頃は場所や年によって変化するものの、8月下旬〜10月上旬ごろになっています。

写真ー5 サンゴ草

写真ー5 サンゴ草

写真ー5 サンゴ草

写真ー5 サンゴ草

野鳥観察

 コムケ湖では、1981~2022年の観察記録があるそうです。
 野鳥の観察種類数は、300種にも及んでいます。一日で観察できた最高数は、これまでに80種となっているそうです。

 コムケ湖に飛来する野鳥は、季節により種類が異なり、通年居る野鳥は少なく、渡り鳥が主体となっています。

 海外から飛来する野鳥も多いコムケ湖は、オオハクチョウ、コハクチョウ、ヒシクイ、オオヒシクイの渡りの中継地点になっています。また、オオハクチョウにとっては、日本最北の越冬地となっている他、シギ・チドリ類の中継地点として重要な環境として、干潟の存在があります。

写真ー5 干潟

コムケ湖の評価

 コムケ湖は、地域にとっての癒しや観光資源としての側面もありますが、地域外からの評価も高い湖なのです。
  • 自然景観保護地区(1974年3月30日)
  • コムケ湖鳥獣保護区(北海道:1987年10月1日)
  • 北海道自然環境保全指針「すぐれた自然地域」(北海道:1989年)
  • モニタリング1000プロジェクト(環境省:2002年)
  • 日本の重要な湿地 500(環境省:2003年)
  • IBA・重要野鳥生息地(バードライフインターナショナル他:2004年3月)
  • 国立環境研究所(鳥インフルエンザ・西ナイル熱研究生体サンプル採取他)

写真ー5 飛来する白鳥

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