■対象海域
オホーツク海の対象海域は、気象庁のHPを参考にしました[ こちら ]。
図-1 対象海域
■オホーツク海の海氷面積の推移
オホーツク海の海氷面積は、気象庁が公開している資料から作成しました。 グラフは、グラフ奥方向へ観測年、左側から流氷の拡大期から終息期へ、高さが海氷面積となります。つまり、グラフの尾根を手前側が近年、奥側へ古くなっているということになります。 赤・黄色の分布を見てみると、2003年以降(グラフ手前)に分布がほとんど無く、2002年以前(グラフ奥)に分布が多いことがわかります。これは、オホーツク海の海氷面積が、120万km2以上の出現が昔は多かったということを示しています。 実際、2019年に122.52万km2であった以外は超えることがありませんでした。
図-2 海氷面積の推移
■最大海氷面積の推移
次に、オホーツク海の海氷のシーズン毎の最大海氷面積をピックアップしてみましょう。 最大海氷面積は、概ね5,563km2が年々減少し、愛知県より少し大きな面積が減少している計算になります。また、約50年間で約28万km2(東日本と近畿地方より少し広い面積)が減少している計算となり、これはオホーツク全体(157.13万km2)に対して約18.1%に相当する面積です。
図-3 最大海氷面積
図-4 50年間で消滅した海氷面積
■2022年シーズン
2022年シーズン(80.68km2)は、2015年(70.26km2)に次いで最も少ない年となっており、近年3年の中で最も少ない年となりました。 12月までは、順調に面積を広げてきましたが、1月に入り失速しました。
図-5 2022年シーズンの海氷面積