02-06 オホーツク海の海氷

■対象海域

 オホーツク海の対象海域は、気象庁のHPを参考にしました[ こちら ]。

図-1 対象海域

■オホーツク海の海氷面積の推移

 オホーツク海の海氷面積は、気象庁が公開している資料から作成しました。

 グラフは、グラフ奥方向へ観測年、左側から流氷の拡大期から終息期へ、高さが海氷面積となります。つまり、グラフの尾根を手前側が近年、奥側へ古くなっているということになります。

 赤・黄色の分布を見てみると、2003年以降(グラフ手前)に分布がほとんど無く、2002年以前(グラフ奥)に分布が多いことがわかります。これは、オホーツク海の海氷面積が、120万km2以上の出現が昔は多かったということを示しています。

 実際、2019年に122.52万km2であった以外は超えることがありませんでした。

図-2 海氷面積の推移

■最大海氷面積の推移

 次に、オホーツク海の海氷のシーズン毎の最大海氷面積をピックアップしてみましょう。

 最大海氷面積は、概ね5,563km2が年々減少し、愛知県より少し大きな面積が減少している計算になります。また、約50年間で約28万km2(東日本と近畿地方より少し広い面積)が減少している計算となり、これはオホーツク全体(157.13万km2)に対して約18.1%に相当する面積です。

図-3 最大海氷面積

図-4 50年間で消滅した海氷面積

■2022年シーズン

 2022年シーズン(80.68km2)は、2015年(70.26km2)に次いで最も少ない年となっており、近年3年の中で最も少ない年となりました。

 12月までは、順調に面積を広げてきましたが、1月に入り失速しました。

図-5 2022年シーズンの海氷面積

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